本日のお客様:スコール、キスティス 様




 こ…これは…。
 きました。
 きましたですよ皆様。
 久しぶりの大ヒットです。
 大ヒットなんですよ!!!

「いらっしゃいませー」

 ザ・金髪色白美人眼鏡教師!!!!(仮)

 ああああああ美人さんですよぉ〜〜〜!
 もうこれ以上とない美人さんです!!
 透けるような白い肌!
 澄み渡る青空のような瞳!
 キラキラと輝く細い金糸のような髪!
 すらりと伸びた長い手足!
 出るところは出て引っ込むところは引っ込むという完璧なプロポーション!
 きっかり着こなしたスーツはもうなんと言いますか…
 か、ん、ぺ、きです!!

 なんて言うんでしょう。
 理想の美人教師って感じなのです。
 なんとなくムチとか似合っちゃいそうなのです。
 
 …というか、ものすぅっごっく不釣合いです。コンビニにいちゃダメです!
 すっごく高級なスーパーとかがきっと似合います!
 ブランド専門ショップとか完璧です!

 …なんてまぁ願望ですけど。
 妄想は自由です!

 美人教師さんコスメ見てますねー。
 意外とコンビニって揃ってるんですよねー。
 口紅にマニキュアにチークにマスカラにアイライン、ファンデーション。
 種類も定番物は揃えてますしねー。
 ちょっと手持ちのものが切れた時にいいんですよねー。

 自動ドアが開く音に我に返りました。

「いらっしゃいませー」

 ちらっと視線を向けます。
 おおう。
 結構上背のある男の人ですねー。
 入ってきて軽く足を止めてぐるりと視線を店内一周させます。

 なんていうか…ちょっと怖いです。
 傷が、あるんですよ。
 額から眉間にかけて斜めに傷跡が走ってます。
 でもまぁ…顔立ちはとってもかっこいいです。
 美形さんです。
 美人教師さんもなんですけど…なんだか綺麗過ぎて怖い感じなのです。

「おい」
「…ちょっと待って」

 あ、傷跡さんは美人教師さんとお知り合いみたいですねー。
 傷跡さんポケットに手を突っ込んだまま、肩口で美人教師さんを小突きます。
 ダメですよー。ポケットに手を突っ込んだままは。
 万引きを疑っちゃいますよー。転んだら顔面強打しちゃいますしねー。
 ……………はっ!!!!

 ………………………………………あ、いえ、なんでもないです。

 …………………………ないですよ?

 ……………別にポケットに手を突っ込んでたせいで転んで受身が取れずに顔面ぶつけて傷が出来たんだなぁーなんてこと考えてないですよ!

 て。
 あっ。
 わぁっっ。

 なんですかなんですか?

 ちょっと目を離した好きにあの人たち色気むんむん出してますよ!?
 傷跡さんが 美人教師さんの肩口に顎を乗せてます。甘えてます。でっかいワンコみたいですっ。
 対して美人教師さんはコスメを選ぶのに夢中、小さな口紅を両手に持って迷っているみたいです。

「…ねぇ、スコール。どっちがいいかしら?」
「…どうでもいいだろ」
「……もうっ」

 吐息がお互い届きそうな距離で会話してますねぇー。
 なんっていうか…エロい!!!です。
 こっちが恥ずかしいですよーっっ。

 口紅に夢中な美人教師さんに飽いて、傷跡さんはため息。
 肩口には額がのりました。
 あ、髪がくすぐったかったみたいですね。美人教師さんがくすくす笑ってます。

 これはもう素晴らしいバカップルでございますね!!!
 あ〜〜〜〜でもとっても癒されます。
 美人さんの微笑みは最強ですねぇ。

 おっと。
 どうやら私見つめすぎですね。
 でも仕方ないですよね〜。
 他にお客様もいないので、ついついですよ。

 ようやく美人教師さんは決心したようですねー。
 2人とも移動です。

 目の前に来た美人教師さんと傷口さん。
 はーやっぱりお二方美形ですねぇ。…ちょっと怖いですけど。
 でも、不思議なことに二人で並んでるとそんなに怖くないんですよー。
 空気がちょっと柔らかい感じなのです。

 なんだか羨ましいですねー。

「ありがとうございましたー」

 そうして傷口さんは相変わらずポケットに手を突っ込んだまま去っていきます。
 ふふ。
 自動ドアが閉まる直前に美人教師さんが傷口さんの腕に手を絡めるのが見えちゃいましたよ〜

 美人教師さんの飴とムチを学ばせていただきました次第ですっ!
 目の保養のためにも大人の女の勉強のためにも、是非是非また来て欲しいものですー。