『巫女のバイト』






 一目見たときから気になっていた。
 まるで太陽のように明るい笑顔。天真爛漫天衣無縫な様がひどく眩しくて、とても憧れた。

 ………でも、それはもう昔の話だ。
 実際は、ひどく冷たい感情の冷め切った男だと知ったのは最近の話。
 けれども好きなことに代わりはないし、私も性格を装っていたのは同じ。

「ヒナタ…何してんの?」

 心底疲れた顔で呆れたように聞いてくるのは、明るい笑顔と無邪気な憎めない性格で人気の少年だ。もっとも、それは演技でしかないことを私は知っているわけだけども。

「見て分からない?巫女のバイトよ」

 首を傾げて、悪戯っぽく見上げる。憧れていた昔はほとんど同じくらいの身長だったけど、今はもう見上げなくてはならない。
 ナルトは、その伸びた身体を少し折り曲げて、顔と顔を近づける。瞳の中に互いの顔しか見えなくなって、ヒナタは笑って手に持っていたほうきをその間に挟んだ。
 いきなり目の前に現れたほうきに、ナルトは面くらって、せわしげに瞬いた。
 その表情がどうにもかわいらしくて、ヒナタは笑ってしまった。その笑顔をどう受け取ったのか、ナルトはむっとしてヒナタからほうきを奪い取る。

「人を挑発しといて、何なんだよ」
「バイト中なので、困ります」

 そう言って、にっこりと笑う。獲物を前にして、待ったをかけられたナルトは不満そうに眉を寄せた。いかにも不機嫌ですといった様子が、更にヒナタの笑いを誘う。

「………終わったら覚悟しとけよ」

 捨て台詞のように言い切って、ナルトはほうきを間に挟んだままヒナタを抱きしめた。急に抱き寄せられて、バランスを崩したヒナタは、あっさりとナルトの腕の中に収まる。

「バイト終わっても、袴脱ぐなよ!」

 言うだけ言って、ナルトはヒナタを開放し、背を向けた。ほうきが場違いな音をたてて地に転がる。
 おいおい何をするつもりだ。と、思いながらも、ヒナタの顔はうっすらと赤い。
 全てはバイトが終わってからのお楽しみだ。
 バイト終了まで後3時間なり。





2006年2月3日
ナルヒナ現代パラレルスレ。日向とうずまきには全く関係ありません(笑)
本当に何をする気だナルト…。
そして何を書いているんだ自分…。
巫女に袴にほうきってもう完璧!!(←意味不)
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