『あつい』
「あついね〜」「あついな〜」
ぼ〜っと木々の隙間から覗く空を見上げた状態で、呟く2人。
黒髪の少女と少年。
身を寄せて、木陰に座る。
「風でも吹かないかな〜〜」
と、その少女の言葉に答えるようにして、ごう、と風が吹いた。
それも突風。勢いよく揺れた木々から、視線を前に移せば、2つの金色頭。
「涼しかったか?」
くい、と唇の端を吊り上げた少女が言った。
その横の少年が、「テマリ!オレにも!!」と騒いでいる。
少年よりもはるかに高い身長をもつ少女は、楽しそうに笑って、少年の頭をぐしゃぐしゃにした。
少年がわめく。
楽しそうに。
「あついね〜」「あついな〜」
穏やかに、言葉は風に拾われた。
2005年4月3日
テマナルシカヒナ…です。
短すぎ(笑)
そんでもって名前すらテマリしか出てきてない。