クリスマスの真実





小人というものはたいていものを作るのが大好きなものです。

その有名なお話のひとつが靴屋を手伝った小人たち。靴屋の小人からも分かるように、小人というものは本当にものを作るのが大好きなのです。
来る日も来る日も、何かしらものを作っては小人の長老の倉庫に置いていきます。小人たちは作るのは大好きなのですが、それを使うことはあまりしません。



さて、困ったのは倉庫にどんどん物を置かれる長老です。
衣服などはたまに持って行く小人がいるのでそんなに溜まりません。けれど、オモチャのようなものとなりますと、使う小人がいないのです。
とうぜん、倉庫にはオモチャばかりが溜まっていってしまいます。

さあ、この大量のオモチャをどうしようか。

長老がハゲかけた頭をひねって考え出したのがクリスマス。長老が、ペットのトナカイに引かせたソリに乗って、自分の倉庫にあふれそうなオモチャの数々を配っていくのです。

なぜ25日なのかですって?それは、長老の倉庫がいっぱいになるのが毎年ちょうど25日だから。
そして、夜が一年で一番長くなる日。1晩で全部くばってしまいたい長老は、1番夜が長い日をえらんだんですね。

ちなみに、有名なサンタのあの赤と白の衣装は小人の長老の普段着。

と、いうわけで小人の長老は今年も小人の仲間が節操なしに作ったオモチャの後始末に奔走してるんですよ。



 おしまい♪