私、食べました!
皆さんこんにちは!
私はアーティア。今月でとうとう6ヶ月になった赤ちゃんです!
あ、よく分からない方のために説明しておきますと、私は元日本人の小林みつといいます。前世の記憶を持ったままこの世界に転生してきました。
前世ですでに赤ちゃんは卒業しているので、今世ではかなりお行儀の良い赤ちゃんですよ!
乳母のナーサおばちゃんも、こんなに手のかからない赤ちゃんは初めてだって褒めて(?)ましたし。
お母様もきっと、手のかからない私に救われているはずです!きっと。
ま、その弊害といえばお母様お父様に構ってもらえないため、兄妹のなかで空気のような存在感を身に纏いつつあることでしょうかね。まだ1歳1ヶ月なのに老成してます、私。
さて話は変わりますが私、とうとう離乳食を口にできるようになったんですよ!
まだまだ大人が食べるような食事ではなく、すり潰してほとんど味付けしてないような何かの食材そのままをちょいちょい口にしているだけなのですが、日本にない食材にびっくりするやらがっかりするやら嬉しいやら。なんとも波乱に満ちた食事なのです。
たとえば、昨日の夕食に出てきたカボチャに似た野菜。皮は緑で中は橙色で、見た目はまさにカボチャそのものだったのですが、口にしたらなんと!お肉の味がするんです、しかもこれは牛肉です、間違いないです!
吃驚して、思わずお代わりを要求しちゃいましたよ。
でも良く考えてみたら、あんまり味付けされてないうっすら塩味のお肉って思ったより美味しくないですよね。数口で拒否することになっちゃいましたよ。
残念そうなナーサには悪いことしました。
それからこれ!
ああ、言い忘れてましたが今私は食事中なんです。
目の前には私の好物のこれ。大人たちも私が好物なことに気づいたみたいで、一日に一回は必ず食べさせてくれます。
これを初めて食べた時のことは忘れられません。
見た目は真っ白なお芋。
輪切りになったのをやわらかく蒸して出されたのだと思うのですが、ナーサに食べさせてもらった時、私に雷で打たれたような衝撃がはしりました。
こ、これはお豆腐!!本気でお豆腐!
味、匂い、食感すべてが心の故郷日本で慣れ親しんだお豆腐にそっくりなのです。
蒸されてほのかに暖かい様子はまるで湯豆腐のようでした…。お芋なのに。
お芋にあるまじきぷりっとした食感、口の中でほぐれる柔らかさ、みずみずしさ。どれをとってもお豆腐そっくりなのです。思わず、お醤油かけたい!!と叫びそうになっちゃいましたよ。
将来、お醤油かそれに近い調味料を探すか作るかして、コレを冷奴にして食べるのが今の私の目標です。
この世界に大豆、あるかなぁ……。